人気ブログランキング | 話題のタグを見る

神社とスピリチュアル


by さくら姫
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

日本昔話の様な話

2013年10月19日(土)8:53

時々、日本昔話と同じ様な話があります。この話もその内の一つ。

ある日、山の中の寂しい道場に一人暮らしの師範が住んでいました。

年は60歳過ぎ、仙人の様な暮らしをしていてこのままで人生を終わるのかと本人も周りの弟子たちも思っていました。

ある時、一人の女性が現われて稽古をつけて下さいと訪ねてきます。

裏切りで心は傷ついていました。克服できるものをつかみたい、もっと強くなりたいと切望していました。

こんな山の中でも車の運転は出来るし、自分を極限まで追い込んでみたい。と切望していました。

道場の中に花が咲きました。小さな花ですが。ごみを片付けて、荒れ果てていた道場をきれいにして、磨きあげました。

段々と弟子の数も増え、師範の食事も色とりどりの家庭的な食事になってきました。

そして、武道の雑誌で特集を組まれたり、表紙を飾ったりと繁栄していきました。

ある時は、東京の大きなテレビ局から全国ネットで取材、番組が組まれました。

東京への出張でも多くのお弟子さん達が駆けつけました。

東京、大阪、と増々繁栄しました。ところが、繁栄するにつけて段々と≪これは、私が凄いからこうなったのだ≫と師範は驕りたかぶってきます。

そして、陰で支えてきた女の弟子を疎んじる様になってきました。

新しく入った女の弟子の送り迎えや食事を作る事を命じる様になってきました。

新しく入った女性はそれが当然と思い、平気で『何時に~迄来て下さい』と電話を掛けます。

暫くは辛抱していましたが、あまりにも邪推やバカにされてしまった為、勘忍袋の緒が切れます。

ある朝稽古の後、ぷっつりと消息が途絶えました。自分から縁を切ったのです。

そして、一人、又、一人と道場を弟子が去っていきました。残った弟子は2,3人になりました。

新しく入った女の弟子は、肋骨に、ひびが入り暫く何も出来ませんでした。

とても寒い日。雪がたくさん積もった夜、山の中の道場は雪でつぶれてしまい、何も残らない悲惨な状態に。

文字通り≪天からつぶされました≫

こんな話も現実にあるのです。教訓は皆さまへの宿題です。

日本昔話の様な話_e0287115_9182784.jpg

by sakurakodama3 | 2013-10-19 09:22 | Comments(0)